

ご挨拶
初めまして。
そして、ようこそ、こんな中々すぐ検索に上がってこないホームページに辿り着いて下さいまして、ありがとうございます。
まず、文字からお会い出来た事、嬉しく思います。
「1990年TAC心理学教室」として産声を上げ、2025年4月、装い新たに(心もっと自由に)乾 眞澄リラクセリングルームとして生まれ変わりました。
心こそ最高の自己投資!! を目標に「強くしなやかな心」を研究、作り上げていきたいと思っております。
まだまだ若輩ではありますが、35年の臨床体験から得た気づき・発見をカウンセリング・授業に大いに取り入れ、日常の心に活かして頂きたいと願っております。
(おっと)長くなってしまいました。
文字の出会いから直接の出会いに繋がって頂ければ、こんなに嬉しい事はありません。
そのような時間が訪れる事を楽しみに、このあたりで筆を置かせて頂きます。
ご拝読、ありがとうございました。
(心もっと自由に)
乾 眞澄 リラクセリングルーム
2025年3月 春分の日に
もう大丈夫。そう思わせてくれた言葉たち
①先生、川流れているね⋯
うん、流れているね⋯
↑
二人で川を見ていた時に
②先生、ごめんなさい、本当に ごめんなさい。
私のために、こんなに冷たくなって。
寒かったでしょう、ごめんなさい
↑
人を思いやるゆとりが そこに見えた言葉だった
③もう違う関係に入ったね。
次、来るとしたら一緒にお茶したいと思った時かな。
↑
先生、私三日後にはもう死ぬわ。
その前に、ちょっと顔見たくなってん。
そう言って、フラ〜ッと訪れた、他の勉強会であった女性
④夜中にすみません。
今度こそ、本当に何とかしたいんです。
授業、又受けてもいいですか? 受けさせてもらえますか?
↑
その言葉が本当なら、何があっても続けなきゃいけないよ
例え、熱が出ようと嵐が来ようと。
続ける事が貴女を強くする。
それから、時間に だらしないのは、私嫌いだから。
はい、本当に すみませんでした。
遅刻、ドタキャン、気が向いた時にだけ授業に来ていた女性
⑤こんな時、先生やったら、どう思うかなー。
この頃、そんな風に考えるようになってん。
↑
客観的に自分を見る事が出来るようになられた証拠
⑥今、一番嫌いなのは先生。
だからと言って、辞めたら自分にも、先生にも負けたみたいで悔しい。
↑
私から逃げるという事は、自分から逃げる事だとハッキリ自覚されて
⑦当たり前だけと、みんな色々あるんですね。
自分だけじゃない、そう思うと、なんか頑張れる
↑
痛みの分かち合いを共有出来て
⑧決めました。
ちょっとワーキングホリデーに行って来ます。
なので、休学させて下さい。
挙げだしたらキリがない言葉達。
きっと、ご本人も忘れてしまっているでしょうね。それだけ、既に過去になっているようです、拝見していると。
カウンセリング現場で感じていること
"心の時代"と言われ、最近は"癒し"という言葉と共に、カウンセリングに興味を持つ方が非常に多くなっています。 又、そのスクールも急激に増えました。カウンセリングに興味をもたれる動機は様々です。
- 今、自分が悩んでいて、その答えを出したい
- 仕事に活かしたい
- ストレス解消
- もっと自分を知りたい
- 資格を取りたい
- 悩んでいる、または病気の家族や友人・知人を助けたい・・・等
そして、よく受ける質問に
"性格は変わるんですか?"
"私は本当に治るんですか?" というのがあります。
そこで、少しでも参考にして頂ければと、私のカウンセリング現場からの臨床例をお話させて頂きたいと思います。 変わる為には、治る為には何が必要なのか。
その1つに"感動"があると私は思います。
クライエントとのカウンセリングを通しての体験ですが、カウンセリング過程で症状が重くなり、当校まで出向く事が出来なくなったクライエントに、私は出張カウンセリングを行いました。
これから心のウミを出していくという一番辛い作業に入られ、時にフラフラになり、怒りがこみあげ、今までめ込んでいたものを吐き出すという、それは苦しい作業に入られます。
そんなクライエントに対して、私自身とても電車に乗って行く気になれず、せめて違う形でも辛さを共感出来たらと、当校からクライエントの家まで自転車で片道75分かかる道のりをカウンセリングに行っていました。
みぞれが雪に変わる日もありました。
あまりの冷たさ、強風が耳に痛く、また素手がかじかんでハンドルが思うようにいかない事もありました。
初回、クライエント自身も本気にしておらず、少し遅れている事、自転車で向かっている事を伝えると玄関で待ってくれていて、私を見るなり泣き出し、"ごめんね、ごめんね、こんなに冷たくなって、寒かったでしょうありがとう"と。その言葉を聞いた時、このクライエントは治ると確信しました。
次のカウンセリングの日、クライエントは気が重くカウンセリングの時間まで気分を変えたいと喫茶店でコーヒーを飲んでいたとの事。何気なく窓の外を見たらとても寒そうで、その時、"自分はこんな暖かい所でコーヒ―を飲んでいる、この時間に先生は寒い中自転車で走っている。
こんな事していられない。"とハッとしたらしいです。
そして、自分の為にここまでしてくれた人はいない、みんな、いざとなったら背を向けた。
そう思った時に涙が止まらなかった。
それを聞いた時、時間はかかっても必ず治る。 あらためて強い確信を持ちました。
しかし、私は何も特別な事はしていません。 ただ、自転車で往復した、それだけの事です。
彼女はカウンセリングよりもカウンセリングに入る前の私の行動、いうならば言葉の向こうにある"何か"に触れ、そこに感動してくれたのだと思います。
だからこそ辛くても治そうと思ってくれたのではないでしょうか。
共に苦しみにつき合ってくれる人がいる、一人ではない、そう感じてくれたのではないでしょうか。
が、タイミングはとても大切です。
彼女の性格、症状を踏まえた上で"今だ"と思ったからこそとった行動であり、タイミングを外すとただの空回りになってしまいます。 彼女を支えてくれる人が他にもいた、という事も大きな要因です。
1つの症例ではありますが"感動"は、やはり治る力を引き出す大きなきっかけになると私は思います。
今まで書かせてもらった事が、今、これを読まれている"貴方"の中の何かに触れる事が出来れば幸いです。