心理カウンセラー・乾の本音ブログ 第1回

ブログを書いてきた。

初回は何時だったのか、調べ返してみた。

2005年10月30日、「心理学教室TAC・アフロスの気まぐれ日記」として始まったようだ。

当時の在校生の方達に、やいのやいのと言われ、正直気乗りしないまま書き出したんだったと思いだした。

「先生のブログ、読んでラクになる人絶対居てはーるから。  僕らみたいに直接話せない人にも、先生の声、心理カウンセラーの考え方や想い届けてあげて下さい。」

熱く語られた。

ワープロも使えない心理カウンセラー

「ワープロも使いこなせない者が、パソコン、ホームページにブログなんて」と、拒否し続けた。

しかし、TACにパソコンを寄贈してくれた、今となっては恩人の頼みである。

とりあえず、始めてみるだけやで、とどうにか重い腰を上げたんだったなぁと、多少の少 感傷に感傷に浸る時間、持てた。

源氏名、アフロスとして出発した心理カウンセラー乾の日記、最終2018年2月16日で終わっている。

13年にわたり、283本書いていた。   多いのか、少ないのか分からないが、私にとっては「あぁ、そんなに書いていたんだ」と思っている。

そして、今

夏の終わりに自身の一部の棚卸し。

もっと実践的なもの、役に立つもの、今困っている方の ”気づき” になってくれるような物を書いていく方が、コロナ、コロナで不安に駆られている人の心に届くのではないか、日々のニュースを耳にし、目にし、感じた事である。

よし、これから、今からは、「心理カウンセラーとしてのブログ、カウンセリングに焦点を当てたブログ」に重きを課していこうと、逃げたい気持ちを同居させながら、今 文字を眺めている。

で、何を書けばよい?

で、で、、何を書こう、か、、。

心理カウンセラーとして、カウンセラーらしきメッセージとなるもの、、。

初回・・・、やはり これを取り上げよう。

《子育てに悩む母》

主訴: 小3男児

   ・ 最近 反抗が強く言う事を聞かない・約束を守らない

   ・ ゲームを止めさせたい

   ・ 夜9時には寝させたい

理由: ・ ゲームのし過ぎで脳に異常をきたすのではないか

   ・ 子供は早く寝るべき(体調管理の為にも)

希望: ・ 夜9時までに宿題・入浴・ゲームを終え、9時には寝てほしい

上記、今扱っている案件である。

母は、つくづく精神を消耗する仕事だと思う。

何が正解か、正しいか、絶対的に正しい答え、あるのかと模索し続ける日々が繰り返される。

母業の練習期間無く、いきなり問題を解かされる。

この流れ、行方は何処に向かうと、母の肩の荷 少しはラクになるのか。

それは、「心理カウンセラー・乾のブログ」、2回目に譲るとしよう。

心理カウンセラー・乾の本音ブログ 第2回

第1回 心理カウンセラー・乾の本音ブログで、「子育てに悩む母」を取り上げ追っていく事にした。

小3男児・反抗、ゲームばかり、夜9時に寝させたい との訴えである。

続きをじっくり考えていきたい。

「何が」問題なのか、「何をどうする事」が解決になるのか。

彼女(母)が望めば望むほど、「お母さん、鬱陶しい!! うるさい!!」と言ってくる。

心理カウンセラーとして、彼女を見てきた。

母として

決して口うるさく支配的に物を言う人ではない。  長く小言を言い続ける人でもない。

「お母さんはこう思うけど○○はどうしたい?」と、判断を委ねる形をここ最近はとっている。

にも関らず、反抗され、いとも簡単に約束を破られる。

心理カウンセラーの耳で彼女の話を聴いてきた。

今回も、起こっている現象に対する伝え方、答え方に彼女のクセが出でいる。

掘り下げて聞いていく。

矛盾と向き合う

「その所、もう少し詳しく聞かせて。  どういう言い方をしはーったの?」

質問に対しての答え、まず説明から入る。 彼女の脳で回想されている場面を話してくれる事が多い。

質問に答えていない。

矛盾に対峙してもらおう。   心理カウンセラーとしての判断である。

「私が今何を聞いたか思い出せる?  言ってみて」

無言・沈黙が続く。

心理カウンセラーとしても、試されている時間である。

一言、ここで何かを言うと話は進む。  瞬間彼女はラクになる。

しかし、新たな沈黙はすぐにやって来る。

彼女自身が答えを見いだせないまま次に進む事は、”同じ事の繰り返し”という苗木を成長させるだけにすぎない。

が、長過ぎる沈黙に今の彼女が耐えられそうもないと判断した時は、言葉を添える事にしている。

「心の崩壊」は避けなければならない。

ようよう、重い口を開いてくれる。

「すみません、覚えていません。 どう話そう、その事ばかり考えていました」

例えば

具体的に表記してみよう。 例を作ってみる。

心理カウンセラー・乾: 「お昼ご飯は作って出かけたの?」

彼女: 「作る予定だったんですけど、他の事をしていたら時間なくなってしまって、子供  にお昼何か買ってそれ食べる?って聞いたら、それでいいって言ってくれたんです。」

質問に対する答えが、こういう形である事が多い。

作った 作っていない、のどちらかでしかない答えに状況説明で答えてくる。

それは、彼女だけではなく、多くのクライエントの方達がそうである。

心理カウンセラーになる前の私もそうであった。

ある女性心理カウンセラーに、「質問に答えて下さい。 説明を今訊いていません」ビシッと言われた。 余計な事を言っている。

何故 ズレるのか

何故、ズレた答えを言ってしまうのか。

過去の症例、自身のカウンセリング経験を洗い直し気がついた。

“自分を守ろうとしている時” 

その答えが、自分に都合の悪い時、評価が下がるのではないか、ダメだと思われないか、そのような時に聞かれた事の答えになっていない返答をしているのだと。

彼女が息子に聞いた事

「9時までは何をやってもいいし、ゲームも好きなだけしたらいいけど、9時過ぎたら寝てほしいと思っているけど、○○はどう思う? どうしたい?」  

息子、「うん、そうする」

おいおい、それは誘導だろ。 彼の自由意志、尊重するんじゃなかったのか?

「自由にしていい」の、彼女の自由は、塀の中でなら何をしてもいい、塀の外は許さない、という限定付きのもの。 それは、自由なのか、自由とはどういうことなのか、時間をかけて話し合う。

限定付きの中で、行動してくれる事は、彼女にとって都合の良い事、彼女の安心感を満たすだけだったのだと気づかれたようだ。

気づかれ「あぁ、そうだったんだ」と思われたら すぐ行動に移されるのが彼女のステキな所である。

今、息子は10時〜10時半位まで起きてゲームを楽しんでいる。

寝なさいと言われない、その開放感を楽しんでいる。

ただ、夜自由な分、朝は何があっても起きる時間を決め、守るならば、夜遅くまで起きていてもいい、という歩み寄り、合意のもとである。

眠いだろうが、決めた事、息子は 今のところ起きているようである。

「責任をとる、約束は守る」何故、彼女はそこに固執するのか。

それは、「社会に適応する能力を身につけて欲しい」から来ていた。

いずれ、社会に出、社会人として生活するうえで人との関係性が重要になってくる。

その時に重要なもの、信用ではないかと。

自分の言った事とやっている事が一致していて信用は得られる、その練習を今から積んで欲しい。

故に朝だけは夜どれだけ遅くなっても、起きるという行動習慣の訓練の場として使えると。

しかし、まだ11時を過ぎると、不安になり、もういい加減寝てくれてもという気持ちも同居されているようだが。

息子の問題を通して、彼女自身が意識されていない領域、一般的には 「常識」と言われているもの、彼女の矛盾に対峙する事にもなった。

息子は、すぐに約束を破るかもしれない、口は達者で言い負かしてくるかもしれない。

その時に揺らぐ事に時間を割くのではなく、今、この環境で何が出来るのか、使える資源は何があるのか、そして、その答えは常識に囚われていないか、それらを考え抜く事が今後の彼女の課題になるのかもしれない。

【あくまでも】

これは、心理カウンセラー・乾としてのカウンセリングの進め方である。

カウンセリングに「正解」というものがあるのか、今もって分からない若輩者ではあるが、心理カウンセラーとして、願う事、それは「今よりラクになってもらいたい」

そこは、今後も変わらず焦点を当てていく事であろう。

その為にも、私自身、常識に囚われていないか、無意識に 当たり前 という言葉に操られていないか、俯瞰して観る自分を育てたくある。

次回の 心理カウンセラー・乾の本音ブログ も楽しみにして頂ければ とても嬉しいと、本音を呟き第2回、〆させて頂く事にしよう。