恐怖と好奇心のマリアージュ
低血圧から高血圧へ
かなり かなり以前 低血圧だった。
血圧低過ぎ・血液比重軽過ぎで、趣味の1つだった献血、大概却下されていた。
ゆえ、100回を目指していたが、叶わぬ夢で終わってしまった。
今、安定していて高血圧。
起床時198〜180辺りをウロウロしている。 160台だと「おっ、今日は低いな」と感じている。
近頃、190台続いていた。
原因、食生活なのだ、ウンザリする程分かり切っている。
暴食ではなく乱食・荒食である。
寝る前、いや寝ながらも目覚めては菓子を詰め込んでいる。
菓子がごはんになっている。
手軽さ、用意、後片付けをしなくても済む、作る面倒も省ける。
この魔法のようなだらしなさは、 "大いなる多幸感" と呼ばずしてなんと表現出来よう。
それが身体を蝕む甘さ、自然界にない作り出された味であっても、 "害になる" と分かっていても、手軽さを それらは上回っている。
手放し難い現実がそこにある。
当然 血圧も上がるだろう。 血管 ボロボロになっているだろう。
4年前の夏、心臓は激しい攣縮を寄こしてきた。
ウッ、となり同時に心臓が ギュッ ギュッと掴み揉みしているのが分かる。
服の上から握り拳よりやや小さい筋肉の塊のようなものが、突き出ては引く、その動きを力一杯繰り返している。
頭から血が引くような感じ、景色がボンヤリ白くなっていく。
息苦しく立っていられなくなり、鈍い私だが、これは尋常じゃないと察した。
何とかカウンセリングルームに帰り着き椅子に腰かけたが、心臓のギュッ ギュッ、更に大きくなり身体が揺れる。
地震かと思ったが、窓辺のサンキャッチャー揺れていない。
痙攣 初体験
「アカン!! 横にならないと」
仰向けになった途端 身体が飛び跳ねる。
意志とは全く関係なく手足、胴体 バラバラに飛び跳ねる。
何? これ?
痙攣初体験で こんなにきついのが来るとは。
飛び跳ね、1分ほど続いた。 治まらなかったら逝くんだろうと、何となくうっすらと感じもしたが、"必ず治る" 根拠のない確信があった。
1分過ぎた頃痙攣が優しくなっていき体の飛び跳ね止まった。
試しに立ち上がったが、これはまだフラつき無理であった。
2時間程様子を見、ゆっくり立ち上がるとありがたい事に、少々のフラつきと気分の不快感はあるものの通常に近付いてくれた。
自律神経の神秘さを感じられた体験であった。
と、ここで戒めなければいけないところであるが、単細胞・のど元過ぎればなんとやら、でふしだらな だらしなさ、ダラダラ、続き続け変に楽天的な偏りもあり4年無過ぎた先月9月の終わり、"それ" は突然来た。
洗顔時、両手で水をすくい顔を下に向けだした途端、ウッ となった。
ギュッ ギュッ まではいかないが、ゆるい攣縮が始まった。
取り合えず、洗顔だけは済ませたい。
ドッ ドッ ドッ、心臓が早く打っている。
横にならねば、、
横になるも、全く効果がない。 軽い震えが続く。
深呼吸・頭・百会を揉む。 これは気持ち良かったが、心臓には効果がなかった。
"自然だ"、と「せせらぎ」 「南アルプス」 「伊勢神宮の五十鈴川」 「蒼い海でゆったり泳ぐ鯨」動画探しまくり見てみたが映像のエネルギー、強すぎどれも心臓撥ね退ける。
ならばクラシックで。 これもダメ。 カノン でさえ受け付けない。
そうだ、こんな時こそ聴診器。 軽い震えがあるもフラつきながら10歩位は歩ける。 聴診器を取り出し仰向けになり、心臓に充てる。
ドッ ドッ ドッ、早い、なんと早い。
狭い血管、そんなに急いでどこに行く?
体液、吹き出すように出ていく。
全身から汗、特に心臓の入っている部分 胴体、汗で服がグッショリしている。
顔 汗だく、涙が止まらない。 ヨダレ? 意志と関係なく流れ出している。
前回と全く違う症状。
一般的にこうなったら人は救急車を呼ぶんだろうな。
治すにはそれが一番の近道なんだろう。 同時に、「まだ」という気持ちも消えない。
恐怖と同じ強さで「この先どうなるんだろう この先見てみたい」という強い想いが救急車を呼ばせない。
"好奇心" だと気づく。
好奇心は "死" をも上回るのか。
いや、この怖さは "死" に対してではない。
ゆるい痙攣の中確信のようなものが沸き上がる。
"死" を恐れているのではない。
どう対処したらいいのか判らない。 先がどうなるのか全く見えない、答えがない。 体験した事のない事は引っ張り出す事例がない。
その状況が怖いのだと理解出来た。
理解出来たところで、治まらない身体。
吹き出す汗、勝手に流れる体液、グッショリ濡れている全身。
どうなるんだ、どうなるんだ、どうしても この先を見てみたい、このまま"逝く" のは悔し過ぎる、イヤだ!! 執念のようなものが消えない。
強烈過ぎる想いは状況を変える力、奇跡をくれるのか。
胎児セラピー
"胎児や!! 胎児になるんや!!" 勝手に出てきた。
布団をかぶり、胎児の姿勢で全身すっぽり包み込んだ。
羊水の中の胎児 正にそれだった。
執念と直観は一心同体なのか。
20分ほどで、心臓落ち着き出し、汗も出なくなった。
気持ちが静まっていく。
説明しようのない現実・事実。
助けられたこの現象。
「胎児セラピー」の誕生である。
おそらく私にしか通用しないだろうが。
加えて 恐怖と好奇心の関係性を、マリアージュ。
「恐怖と好奇心のマリアージュ」
そう私は名付けた。
㊟ これを記させた身体・無意識は 私に「違う生き方をしろ」と伝言してくれているのだろう。

先生…どうかどうか
お身体大事にして下さいね
そんな中、「胎児セラピー」なるもの…うぅん…なるほど…
羊水の中に浸って再生する感じなのでしょうか…
人間って不思議ですね
フムフム…
先生、ありがとうございます。
本当に不思議体験でした。 強い想い、執念って凄いわと。
先生も、執念・執念で何に対しても進んでいって下さいね。
大阪、朝晩 寒くなってきました。
軽井沢もかなり冷えているのでは。
ご自愛くださいね。 って、お前が言うなよ、なんですが、、。