2.明石にて

「アベプラ」という動画がある。

1つの話題を取り上げ各人が意見を出し合う。

専門家・ジャーナリスト・芸人・話題となっている当事者、様々な出演者がいる。

うわべだけ、綺麗ごとの話だけでまとめようとしない所が面白い。  時に討論・激論になったりしている。

その番組に泉氏が出演されていた。 私が見たのは2回だが、何回出演されていたのかは把握していない。

論破、毒舌で有名な ひろゆき氏でさえ泉氏の不器用な真っ直ぐさに微笑ましさなるものを感じておられたように見えた。

中々 面白い人物だなと、出演者達が大笑いされていた。

私自身は、泉氏がちょっと首をかしげる仕草に個人的に好感を抱いている。

明石駅。  改札で待ち合わせ。  その先 全く決まっていない。

ブラ〜ッと明石市を気の向くまま歩いてみよう、道行く人々の表情を見てみたい、それ位でしかなかった。

Mちゃんにも、「何も決まっていないねん、どこ行きたい、もないねん、ただ、明石の人の表情を見たかってん」

ただ、Mちゃんの関心は そこにはなく、「私も動画見たんですけど、途中で見るの止めてしまいました」 よくぞ、付き合ってくれた。

どこへ行こうか、、、。

そうか、特にどこに行かなくても、”駅” に答えがあるんじゃないか。 求めているものが得られるんじゃないか。

改札を中心に、通り過ぎる人、改札から出てくる人、入って行く人を眺めてみた。

気のせいか、出勤時間から外れているせいか、殆どの人達の表情が明るい。

視線がボーッとしていない。  笑っている人が多い。

都会と郊外の違いかもしれないが、大阪・梅田、淀屋橋の朝の風景と全く違う。

大阪、疲れた表情の人が多く、視線は俯き加減スマホを見ている人が多い。

五感を失くしたような人が多い。

花が咲いていようと、立ち止まって魅入る人がいない。

空の青さに暫し深呼吸をし、肺にその青さを吸い込もうとする人、まだ出会っていない。

都会の景色の特徴が ”それ” なら、なんか切ない気もする。

ちょっと、歩いてみようか、とすぐ近くの商店街に。

流石、魚屋さんが多い。 呼び込みの声も力強く魚介類を眺め歩き出来るのは、海がそこにあるからこそなんだろう。

大阪の商店街は飲み屋だらけである。 その飲み屋も今行政の方針で苦しめ続けられている。

所詮、いつかは尽きる命。 なら好きな酒で逝けるのなら自己責任、自業自得、誰にも責任転嫁しませんと、覚悟の一筆をもらい酒を飲ませるような形を取ってもいいんじゃないのか。

命を懸けて飲む酒。

それも、酒飲みにとっては1つの夢に挑戦、浪漫とも思えるような気も、、。

活気あるね、閉まっているお店少ないね、と商店街を抜け、出た所の腰かけに座り、雑談を。

そこに知人の男性。「びっくりした〜、こんな所でお会いするなんて。 僕すぐそこなんですよ、会社。」 営業に出かけられるところだったらしく、泉市長の話を聞いてみる。

「若い人に凄く力を入れてはーりますね。 人気あるの、自分でも分かってはーる。辞任しても、どうせ当選する事も分かっていたんでしょう。」

「あの交差点も事故多くて問題になってましたからねー。」

「明石、人口30万人超えたんですよ」

明石市民の声を聞く。 彼に出会っていなかったら、何人かに話を聞こうと思っていた。

明石を知るには、明石市民の生の声を聞くに限るのだから。(と、私見である)

彼に別れの挨拶をし、再び腰掛に座り、雑談の続きをしていると、年配の女性が自転車を横付け。 いかにも自分達の指定席だと言わんばかりに立っている。

その視線、「早よ 退きや」と言っている。

Mちゃん、「いくら年とっても、ああはなりたくないわ、厚かましすぎるわ」

何処でも、いつの時代でも女性は逞しい、のだろう。

一本外れた道路を挟んだ形の商店街、そこはシャッターを下ろしている店が殆どだった。

城跡の高台までユラユラ歩く。

大きな庭園、バラが咲き乱れ、それぞれが ”いのち、している” その事に何とも言い難い愛おしさを感じた。

そして、綺麗だと感じられる精神状態に、今 この瞬間は間違いなくいる、それを自覚出来ているゆとりを今確かに持てている、その事に有難さも感じていた。

城跡のベンチで雑談は続く。  ほぼ、丸一日彼女と時を共にした。

同じものを見、同じ空間を歩き、何をどう感じたのか、この時間は何か二人の歴史に刻まれるものを残したのか。

私個人の物語りとしては、明らかに歴史の一部とはなった、とそれは言える。

私の小さな明石物語り。

駅中、街、城跡、至る所に子連れの若母達の姿が目に付いた。

母の表情、大半の人が晴れやかだった。

母が安定した笑顔を子供に贈り続けられる事は、子供にとって、大きな宝を得続ける事になるんだろう。

この若母達が泉市長を推した。

母子の笑顔を守れる環境を、彼が少なからずも作り続けている事は感じられたような気がする。

その結果と同じ位の反発・憎しみ・逆恨みも進行中ではあろうが。

次に私を驚かせ感動させたもの。    公園のトイレだった。

女性用には、女性マークと赤ちゃんマーク。

隣の、一般的には男性用とされるそれには、公衆1号と表示されており、男性マーク、赤ちゃんマーク。   その下に車いす、オシメ替えといった4つの絵が表記されていた。

おお、これは!! と、感動のあまり、写真を撮っていた。 不審者と思われても構わない。

こういう、些細であるが、大きなストレスに成り得る状況の改善、そんな所に目をつけられている事、嬉しいじゃないか。

今後も その感性に磨きをかけ明石市民に貢献してもらいたい。

同じ位の喜びが、もう1つ。

「いい所ですね、また来てもいいな」  Mちゃんが言ってくれた事。

その言葉は私の気持ちを豊かにしてくれた、というか、肺を拡げてくれた、それを体感出来た。事は、私の錯覚ではない、間違いなく、、、。

                                  明石にて・② 完

                              


 

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