2.黒と白の狭間で・空海(くみ)
2020年10月2日
師走の河川敷、寒い朝だった。 お前は石段に腰かけ前を見ていた。 肩に、髪に雪が積もっている。 この女、どれ位座っていたんだ。 そこは、俺の定位置だ。
3.黒と白の狭間で・空海(くみ)
2020年10月7日
それは住宅地の中にあった。 民家でコンサートするのか。 珍しくないのかもしれないが、俺には新鮮だった。 駅から数分の距離にある建売住宅、電車を利用する者には、ありがたい近さである。 知らなければ通り過ぎているだろう。
師走の河川敷、寒い朝だった。 お前は石段に腰かけ前を見ていた。 肩に、髪に雪が積もっている。 この女、どれ位座っていたんだ。 そこは、俺の定位置だ。
それは住宅地の中にあった。 民家でコンサートするのか。 珍しくないのかもしれないが、俺には新鮮だった。 駅から数分の距離にある建売住宅、電車を利用する者には、ありがたい近さである。 知らなければ通り過ぎているだろう。