明石にて
1.明石にて

その男の言動は、関心を引くに十分であった。 「すまんですまん、そんなもん。 立ち退きさせて来い、お前らで。」 「今日、火つけて捕まって来い、7年間何しとってん、ふざけんな」 「損害賠償、個人で負え、当たり前じゃ」 201 […]

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明石にて
2.明石にて

「アベプラ」という動画がある。 1つの話題を取り上げ各人が意見を出し合う。 専門家・ジャーナリスト・芸人・話題となっている当事者、様々な出演者がいる。 うわべだけ、綺麗ごとの話だけでまとめようとしない所が面白い。  時に […]

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黒と白の狭間で・空海(くみ)
1.黒と白の狭間で・空海(くみ)

「で、お前は どっちなんだ」 「私?、、、 うーん、、、黒、かなぁ」 そうだろう、この女は黒と答えるだろう、分かっていた。

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黒と白の狭間で・空海(くみ)
2.黒と白の狭間で・空海(くみ)

師走の河川敷、寒い朝だった。 お前は石段に腰かけ前を見ていた。 肩に、髪に雪が積もっている。   この女、どれ位座っていたんだ。 そこは、俺の定位置だ。

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黒と白の狭間で・空海(くみ)
3.黒と白の狭間で・空海(くみ)

それは住宅地の中にあった。 民家でコンサートするのか。 珍しくないのかもしれないが、俺には新鮮だった。 駅から数分の距離にある建売住宅、電車を利用する者には、ありがたい近さである。 知らなければ通り過ぎているだろう。

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